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Special_episode 02結婚式前日の22時

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episode 02 / SIDE A Customer

晴れ、のち雨、のち晴れ。

東京都 Sさん(29歳)

 明日は結婚式。私は先日刷り上がってきた席次表をじっと見つめ、そこに名前のある人たちとの思い出を振り返っていました。ひとり、またひとり、甦ってくる思い出。自分が今こうして幸せでいられるのは、この人たちのおかげなんだ。一人ひとりにありがとうの想いを込めて、席次表を手作りしてよかった。
 じんわり温かい気持ちになっていたそのとき、悲劇が起こりました。

 「上司の名前、間違ってる」。

 新卒で入社してから6年間。ずっとお世話になってきた上司の名前を間違っていることに気付かないまま印刷に出してしまっていたのです。私は藁にもすがる思いで印刷をお願いしたプリントパックさんに電話をしました。

 その時すでに、時刻は22時になろうとしていました。披露宴は明日の12時から。朝の10時には式場に届いていないと間に合いません。あとから振り返ると、なんて無理なお願いをしたんだろうと申し訳ない気持ちになるのですが、そのときは、「一生に一度の晴れの日が台無しになる。何とかしなきゃ。」って気持ちで一杯だったんです。そのことを後から主人に話すと、ものすごく叱られました。

 そして、結婚式当日。式場には、さっき刷り上がったばかりの席次表が並んでいました。

 「おめでとう。」
 上司から祝福の言葉をいただいた瞬間、うれしい気持ちと、ほっとした気持ちがいっしょになって、思わず涙がこぼれました。

 たった一文字の間違いのために、大勢の方が動いてくださった。今こうして幸せでいられるのは、プリントパックのみなさんのおかげです。

episode 02 / SIDE B Printpac

一文字の重み。

京都本社 営業課 K.Y(30歳)

 その日のシフトは22時まで。そろそろ仕事を終えようと、片付けをはじめたときのことです。静かなフロアに電話の音が鳴り響きました。

 「席次表の名前が間違ってることに、今気付いちゃったんです」。
 お客様は取り乱されている様子でした。
 「披露宴はいつですか?」「明日です」。
 「何時にお届けできれば間に合いますか?」「朝10時です」。
 タイムリミットまであと10時間。普通なら、絶対に間に合いません。しかし、「今すぐに修正データを入稿できること」「発送先が東京工場の近くであること」というふたつの条件を満たした場合にのみ、可能性があります。幸い、お客さまはそれをクリアされていました。
 印刷は、データを入稿後、データチェック→刷版→印刷→裁断→製本→梱包→発送といういくつもの工程を経由。もちろん、その間には多くの人の手を渡ります。今回のケースは、そのどこかでタイムロスが発生すれば、そこでゲームセット。各担当がスムーズにバトンを繋げるよう、あらかじめ事情を報告し、万全の体制を整えておく必要がありました。
 「10分でチェックします!」

 「今すぐ印刷しますからデータをまわしてください!」
 「すぐに発送できるようチャーター便を用意しときますね!」
各工程の担当に連絡を入れると、みんな二つ返事で対応してくれるとのこと。

 結果、見事な連携でバトンが繋がれ、無事、式に間に合わせることができました。

間違っていたのは、たった一文字。でも、それだけで想いが伝わりきらないこともあります。
想いのバトンを最後まで、速く、正確に繋いでいくこと。それが、私たちの使命。

 さあ今日も、想いのバトンを繋ごう。