PDF入稿ガイド
PDF入稿のメリット 必ずご確認下さい PDF作成・保存マニュアル データ作成時の注意事項 ご入稿方法

PDFデータならではのメリットをご享受いただくために、PDFデータのメリット・ご注意点、作成方法およびPDFデータのご入稿方法等についてまとめさせていただきます。
PDF入稿は多くのメリットがございますが、データの作成・保存方法に関していくつかのご注意いただきたい事項がございます。以下のご注意事項を必ずご確認の上、ご利用くださいませ。

3 データ作成時の注意事項

PDF入稿は多くのメリットがありますが、現在のところ弊社ではご用意させていただいているPDF入稿においては、いくつかのご注意いただきたい事項がございます。以下の注意事項を必ずご確認の上、ご利用下さいませ。

3-1 トンボの裁ち落としの設定をして下さい(IllustratorCS~CC2015)

Illustrator PDFの保存時に「トンボ裁ち落とし」から裁ち落とし、天地左右各3mmの設定をしていただき、トンボ(トリムマーク)をご作成くださいませ。トンボの裁ち落としの設定をしていただくことで、アートボードを仕上がり位置としたトンボ(トリムマーク)を作成することができます。

3-2 特色はご使用いただくことができません

特色(スポットカラー)での印刷はご対応できておりません。特色が使用されている色はすべてプロセスカラー(CMYK)に変更して下さい。また、特色で指定されたオブジェクトを使用してご入稿いただいた場合は、弊社でCMYKに変換させていただきますが、明らかな不具合が発見された場合、再度ご入稿いただく必要がございます。

3-3 IllustratorCS/CS2は、リンク配置したEPS画像は埋め込んで下さい

illustratorCS/CS2で作成したデータをPDF形式にて保存するとリンク配置した画像にEPS形式の画像が配置されていると水平線(白いスジのような線)が入ってしまいます。EPS画像をご使用の場合は画像を必ず埋め込んでご入稿くださいませ。
また、PSD形式であれば上記のような水平線(白いスジのような線)は入りませんのでPSD形式でリンク配置していただくことをおすすめします。

3-4 サイズの小さいテキストはご使用にならないようにして下さい

テキストサイズが小さいと、印刷しても読めないことがあります。弊社では墨ベタのテキストは4ポイント以上(4ポイントはOKです)、網やかけ合わせのテキストは6ポイント以上(6ポイントはOKです)を推奨しています。(弊社ではテキストサイズに関わらずそのまま印刷・出力しますのでご留意下さいませ。)

3-5 フォントは原則としてアウトライン化して下さい

PDFデータでご入稿いただく場合は、ドキュメント内のすべてのテキストはアウトライン化してご入稿ください。アウトラインプロテクトがかかったフォントやビットマップフォントもアウトライン化可能なフォントに差し替えてお使いください。(フォントをアウトライン化せずにご入稿いただいた場合は、再度ご入稿いただく形となりますのでご留意下さいませ。)
また、Illustrator 9.0以降はフォントを埋め込んでもPDFを作成することが可能です。Illustrator 9.0と10.0では、日本語のOpenTypeフォントをご利用になった場合、フォントを埋め込んでPDF保存すると外字領域で文字化けが発生することがあります。Illustrator 9.0以降はフォントを埋め込んでご入稿いただくことも可能ですが、PDF保存後、フォントをご確認の上、ご入稿くださいませ。

3-6 フチククリ文字はPDF保存後、ご確認下さい

アウトライン化したテキストに線設定を追加し、フチククリ文字を作成してPDF保存すると、文字のフチククリされた部分のコーナーが欠けることがあります。(コーナーが欠けてしまった文字は復元できません。フチククリの場合は、アウトライン化した後、オブジェクトメニューの「分割拡張」をしていただければ、この問題は解決されます。)
テキストにフチククリ文字を設定するときは、PDF保存したあとで、Acrobatで開いてご確認くださいませ。(フチククリ文字のコーナーが欠けている状態であっても、弊社ではそのまま印刷する形となりますのでご了承下さいませ。)

3-7 カラーもしくはグレースケールの画像の解像度制限

8ビットのカラーもしくはグレースケールの画像の解像度は、印刷用では「350 ppi」が標準です。十分な品質を得るためには、最低でも「250 ppi」が必要です。(なお、弊社では、これ以下の解像度でもそのまま印刷・出力させていただきます。)

3-8 RBGはCMYKに変換して貼り込んで下さい

貼り込みのカラー画像は、CMYKに変換して貼り込んで下さい。また、Illustrator上でのオブジェクトの指定でもRGBは指定しないでください。弊社ではRGBのまま入稿された場合、適切なCMYKに変換して印刷いたしますが、お客様の予想外のCMYKカラーに変換されることもありますのでご留意下さいませ。

3-9 モノクロ二階調の画像の解像度制限

1ビットのモノクロ二階調画像(ビットマップ画像)の解像度は、印刷用では「1200 ppi」が標準です。十分な品質を得るためには、最低でも「600 ppi」の画像を貼り込んで下さい。(なお、弊社では、解像度が低い場合も、そのまま印刷・出力させていただきます。)

3-10 アートサイズを大きくしてトリムマークを設定して下さい(Illustrator)

Illustratorで裁ち落としを反映するためには、アートボードサイズを仕上がりサイズより大きくしてください。また、トリムマークのすべてがアートボート内に収まるように配置してください。A4サイズのドキュメントをA4のアートボードサイズのまま作成された場合は、再度ご入稿いただく形となります。
※トリムマークを含めたデザインがアートボードに収まるようにご作成ください。

3-11 PDF内の注釈、フォーム、アクションは使用しないでください

PDF内に注釈、フォーム、アクション(ページリンクやWebリンクがあっても、アクションになります)が含まれているPDFは、印刷に適さないPDFとなりますので再度ご入稿いただく形となります。注釈、フォーム、アクションを含まないPDFでご入稿いただきますようお願いいたします。(通常、IllustratorでPDF保存する場合は、注釈、フォーム、アクションは含まれません。)

3-12 PDFのバージョンは「1.4」で保存して下さい(Illustrator8.0のみ「1.3」)

Illustrator 9.0からCSまでは、PDFを保存するときは、「Acrobat 5.0互換(PDF 1.4)」で保存してください。透明効果をお使いになったドキュメントで、透明の設定が適切でない場合、「Acrobat 4.0互換(PDF 1.3)」で保存すると、テキストが画像化されることがあります。「Acrobat 4.0互換(PDF 1.3)」で保存されている場合、再入稿いただくことがあります。なお、Illustrator 8.0では「Acrobat 4.0互換(PDF 1.3)」で保存してください。

3-13 セキュリティーは設定しないで下さい

PDFにセキュリティは設定せずにご入稿ください。パスワードのセキュリティも権限のセキュリティも、セキュリティの設定されたPDFは印刷用の高解像度出力機で出力することができません。Illustrator 10まではセキュリティは設定できませんが、Illustrator CS以降はPDF保存時にセキュリティの設定が可能となっていますので、ご注意下さいませ。

3-14 Illustrator・InDesignのマイナーバージョンは最新版にして下さい

PDFへの互換性の向上や、安全性を考慮するとアップデートは不可欠となりますので、随時マイナーバージョンの最新版へアップデート(例:IllustratorCS2 12.0→IllustratorCS2 12.0.1など)をお願いいたします。

3-15 1つのPDF内に2つ以上のデザインをレイアウトしないで下さい

たとえば両面印刷の場合、表面・裏面の2つのファイルを作成下さい。1ファイルに表面・裏面のデザインを並べてレイアウトされたデータにつきましては、データチェック時のサイズエラー等により、進行をストップしてお客様にデータ修正の上、再入稿いただく必要が出てまいります。ご留意下さいませ。

3-16 PDFではガイドラインでの加工のご指示がいただけません

Illustrator上で設定したガイドラインは、PDF変換時に抹消されてしまい、変換後のPDFファイルでは確認することができません。そのため、折り・ミシン目・スジ入れ等をガイドラインでご指示いただくことはお避けいただくようお願いいたします。(上記内容等についてのPDFデータでのご指示については、 こちら をご覧くださいませ。)なお、PDF保存後、ご指示事項が反映できているかについて、念のため必ずご確認いただいた上でご入稿くださいませ。